難易度の高い中学受験に6年生から追いつこうとするのは無謀でしょうか。
チャレンジを強く願う子どもの思いは諦めさせたくありませんよね。
受験において短期決戦はオキテ破りです。
しかし、リスクを承知で目の前の勉強に全力を尽くせば道は開けるかもしれません。
王道の方法をとらずとも、合格の可能性はあります。
そこで今回は、短期決戦で追いつく可能性アップの要素を探ります。
6年生から中学受験を見据えて勉強をスタートする方は、ぜひ参考にしてください。
はじめに:6年生からの中学受験対策は遅い?無理を承知で追いつく方法
中学受験において6年生からの対策は一般的に厳しいものです。
スタートが早かった子とは差があり、縮めるのは非常に困難でしょう。
もちろん成功例はありますが、難易度が非常に高いと理解する必要があります。
簡単に考えていると追いつけません。
まずは勉強漬けの日々を送る覚悟が必要になるでしょう。
通常、中学受験に対応するための勉強は小学4年生からスタートします。
つまり、6年生から中学受験をはじめる場合は、2年間かけて学ぶ内容を実質10か月で身につけなければいけないのです。
圧倒的に時間が足りないため、一刻も早く生活を見直す必要があるでしょう。
また、やりたいことを我慢して取り組まないといけないので強い意志が必要です。
相当なストレスを受けるかもしれませんが、6年生から始める中学受験ではさまざまなハードルを親子で越えていく必要があります。
非常に険しい道ですが可能性は0ではありません。親子で力を合わせて乗り越えましょう。
中学受験への苦い第一歩!6年生から始めて追いつく厳しさを知る
中学受験は早期からの準備が一般的で多くの子が塾に通っています。
6年生から始めると学習の差が大きく、テスト対策が厳しい状況になるでしょう。
小学校の学習内容と中学受験の出題範囲には大きな差があります。
早いうちから受験対策を始めている子は、学校と塾を両立して長時間の勉強や頻繁に行われるテストに慣れています。
追いつくには家庭学習の習慣が課題となり、厳しい競争の中で我慢や覚悟が必要です。
6年生から始めるディスアドバンテージをどう埋めるかがカギとなるでしょう。
入試本番に向けて上手に勉強量を増やしていく必要があります。
5年生からでも遅い?多くは4年生からスタート
受験対策を6年生から始めるのは一般的に遅いとされます。3~4年生からのスタートを切るのが通常です。
1~2ヶ月のテスト対策では、学習量の差が歴然で非常に厳しいでしょう。
一般的に受験に早めに備えるため、かなり先取りでの勉強が進んでいるためです。
早い年代から通っている子は、長時間の勉強習慣が身についています。
他の子は数年分を先に学習しており、6年生で始めると大きく差が開いているのです。
中学受験コースでは学校と塾を両立して4年で基礎、5・6年で応用力と専門性を育てます。
テストの回数を重ねて問題を解く習慣がついており、経験値が段違いです。
本来、6年生では復習と志望校対策が主要な焦点になります。
そのため、6年生から始めるリスクは大きいと言わざるを得ません。覚悟して取り組む必要があります。
どうする?学校で習わない問題の壁!
中学受験で出題される問題には、小学校で習わない内容が存在します。
日頃の学習内容を大きく上回る出題範囲や難易度の高い問題が使用されるため、その壁を乗り越えないといけません。
基礎問題は正答が当たり前で、取りこぼすとかなり不利になってしまうのです。
応用問題をどれだけ解けるかが合否の分かれ目になります。
下記のように中学受験では公立の小学校で習わない問題やハイレベルな出題があります。
【国語】
中学レベルの読解力が求められる内容もあり。
ことわざや慣用句に関する問題の出題。
【算数】
特殊算(植木算、つるかめ算、差集め算など)の出題。
過去には中学生でも難しいレベルの図形問題あり。
【理科・社会】
中学校の教科書にも載っていない特殊な問題の出題履歴あり。
このように、学校での学習内容を越えた幅広い出題に対応しなくてはいけません。
合格するには効率よく勉強して、その壁を乗り越える必要があります。
大丈夫?家庭学習の習慣は必須条件!
家庭学習の習慣がないと勝負になりません。
膨大な知識を吸収するための時間を作らないといけないためです。
何年も前から塾に通っている子は長時間勉強する習慣を身につけていて、入試本番に向けて学習量を増やしていけます。
6年生から追いつくには遅れている2年間分も含めて幅広い学習をしなくてはいけません。
家庭学習時間の確保には、下記の制約が必要になるでしょう。
- ゲーム、スマホの使用
- 友だちと遊ぶ時間
- 習いごと(スポーツ、趣味)
一朝一夕では難しいですが長時間勉強する習慣がついていないと体力も気力も持ちません。
家庭学習の習慣化は中学受験には必須条件です。
可能性にかける!6年生の伸びしろは未知数
6年生スタートは非常にリスクが大きいですが、子どもの伸びしろは計り知れません。
追いつくのは不可能と悲観する必要はないのです。
子どもが本気で集中すると追いつく可能性が格段に上がります。
高い集中力をキープして勉強に取り組めるような環境を作ることが重要です。
そのために親はできる限りのサポートを心がけましょう。
勉強中心の生活にシフトすると、些細なことが子どもに大きく影響を与えます。
家庭での時間は伸びる力を育むのに大切な要素です。
環境はちょっとした親の心がけや工夫で変えられます。
例えば、下記の点を心がけてみましょう。
- やる気を削ぐ言葉を使わない
- 褒めたり励ましたりして自己肯定感を上げる
- 騒音や無駄な話しかけで集中力を下げない
- おやつや差し入れで気分転換の機会をつくる
- 塾や図書館などマンネリ化防止の学習場所を探す
グッと学習しやすくなるのではないでしょうか。
追いつく可能性は決して0ではありません。
ハイリスクの6年生スタートですが、勉強時間を伸ばしながら自信をつけていきましょう。
子どもの意欲を知り目的を持って今の成績から追いつく
一番大事なのは子どものやる気(意欲、目的)です。
リスクのある6年生スタートでも受験にチャレンジする理由を親子で話し合いましょう。
カギはどれだけ強い思いがあるかです。
以下の点を話し合ってみましょう。
- 高校受験への備え(目標の学校・成績)
- スポーツや芸術の学校への興味
- 地元の公立中学へ通いたくない要因(不満・悩み)
- 友達の影響(受験する理由)
- 勉強以外の娯楽を制限する覚悟
会話の中で新たに見えるものもあります。
決して楽ではない勉強漬けの生活にシフトするのは子どもです。
強い意欲が伴った目的は追いつくための原動力になります。
追いつくために6年生の親がすべきこと
親の役割は子どものサポートに尽きます。
「中学入試は親子の受験」と捉えて、膨大な時間と努力を注ぐ覚悟が必要です。
子どもは勉強に一点集中しないといけなくなります。
親は中学受験全般に関して積極的に手伝う必要があるでしょう。
以下の点を参考にすると効果的です。
- 子どもの望みや熱意の見極め
- 希望実現に向けた選択肢の提示
- 高校・大学まで見越した進路の検討
- 経済的理由の有無を伝える
- 親子で1年間余暇を控える
- 他の子と比較せずに子どもの成長を見る
- 挫折しそうならメンタルケアは必須
このように、親はあらゆる面から子どもをサポートする役割を担います。
膨大な時間と努力を注ぐ1年間は厳しいですが、親子で中学受験を乗り越えましょう。
中学受験する6年生は1日何時間勉強しているのか?
中学受験する6年生は一般的に平日は約4時間、土日は約6時間を勉強に費やしています。
高い集中力をキープして勉強に取り組む習慣を身につけないといけません。
参考までに標準的な小学生の家庭学習時間は「学年×10分」や「学年×15分」が目安です。
6年生に換算すると1日に60〜90分の学習時間になります。
全教研によると中学受験を目前に控えた状況では平日で3〜5時間、休日は8〜10時間程度が理想です。
参考:学習塾の全教研
- 下校後すぐに塾に行って夜9時まで勉強。帰宅後には塾の宿題。
- 土日は朝8時から夕方5時まで勉強して、日曜は夜に家庭教師。
現実にこのようなケースが見受けられます。
中学受験する6年生は平日約4時間、土日約6時間の学習を目指しましょう。
勉強時間を伸ばして自信をつけていくと追いつくための力になります。
決して甘くない!6年生からの中学受験ポイント5選
6年生から始める短期間の中学受験ではやり直しが効きません。
「できるだけ効率良く」が原則です。
努力を無駄にしないように、下記のポイントを意識しましょう。
- 志望校選びは無理をしない
- 4科受験と2科受験のどちらを選ぶか
- 国語と算数がカギ
- 過去問を使いこなせるレベルに
- 受験のプロに頼る選択肢を持つ
ポイントを踏まえて、中学受験にお役立てください。
無理は禁物!適切な志望校を選ぶ
志望校選びは子どもの希望を踏まえつつ、無理をしないようにしましょう。
現状と入試本番までの成績アップの見込みを考慮して選びましょう。
偏差値ばかりにとらわれず、子どもの将来を広く見据えるべきです。
無理な受験は勉強嫌いになってしまう可能性があります。
10か月の短期決戦では中学受験に必要なすべての内容理解は難しいでしょう。
中学受験で第一志望校に合格できる小学生は全受験生の約3割といいます。
6年生スタートで上位校を狙うのは非常に厳しい現実です。
志望校選びのポイントは主に下記の5つです。
- 受験校は偏差値プラスマイナス10を基準に
- 第一志望校だけでなく併願校もバランスよく
- 学校の校風は子どもに合っているか
- 実際に通学可能な場所や距離か
- プロの助言を聞く
その他、高校受験へのシフトも選択肢に入れましょう。
大学入試に向けたカリキュラムや指導が手厚い学校は入学後の伸びが期待できます。
実力を高めて難関高校へチャレンジできるかもしれません。
志望校選びに無理は禁物です。
よく話し合った上で、現実を踏まえて子どもの気持ちを尊重して選びましょう。
広い視野で将来を見越して選ぶと、子どもの未来に希望が見えてきます。
究極の選択!2科か4科か
中学入試では「国語、算数、理科、社会」がメインなので、4科受験がおすすめです。
4科の受験対策をしておくと志望校の選択肢を広げるメリットがあります。
準備時間の短い6年生の場合は国語と算数が得意なら2科受験も有効な選択肢でしょう。
下記が主な理由です。
・対象校が多い。
難関校のほとんどは4科受験を採用しています。
塾でも4科受験の対策が一般的です。
・合格のチャンスが増える
国語と算数で合格ラインに届かなくても、理科と社会の点数次第で通過可能です。
受験生にとって合格のチャンスが2回にアップします。
・どちらにも対応できる
4科受験にターゲットを合わせておくと2科受験にも対応できるでしょう。
2科受験は午後入試が多いため、志望校を併願できるメリットがあります。
午後入試を選択すれば午前中に1校、午後に1校の受験が可能です。
1日に2校受けられるので利用する受験生が増えています。
タイプが類似する併願校を選ぶと効率よく受験勉強を進められるでしょう。
まずは、メインの「国語・算数・理科・社会」の4科受験に備えましょう。
4科の受験対策で志望校の選択肢を広げつつ、2科も視野に入れます。
4科受験に比べると競争率も学力も高くなりますが、併願校対策や準備期間不足に対応しやすくなるでしょう。
国語と算数がカギ!
中学受験では国語と算数が非常に大事です。
ともに理解力や応用力が必要で成績に差が生まれやすい教科なので、中学受験の対策としては最優先になるでしょう。
なぜなら、どの学校でも配点が高いためです。
4科受験ではもちろんですが2科受験でも「国語・算数」のパターンが多くなっています。
一般的に中学受験に欠かせない教科なので避けては通れません。
【国語について】
漢字は知識問題です。
正確に覚えて読み書きができれば点数を取れるので、取りこぼしを最小限にしましょう。
読解力は国語の点数を高くするためだけでなく、実は他教科の学力をつけるためにも重要です。
どの教科でも長文問題がよく出題されていますが、内容を読み取って理解する力がないと解けません。
国語力を高めると国語はもちろん、算数、理科、社会の点数アップにもつながります。
【算数について】
算数は他教科に比べて1問の配点が高く、1つのミスが大きく点数を下げてしまいます。
連動したものが多くて1つわからないと関連問題すべてが解けないリスクもあります。
算数の基本は速くて正確な計算力ですが、同時に問題読解力も求められます。
中学受験の合格者は算数の得点が高い傾向にあり、算数を制する者が中学受験を制するといっても過言ではありません。
算数は中学受験で合否を左右する最重要科目で、1科目入試の科目として最も多く選ばれているほどです。
上記のように、中学受験では国語と算数が非常に重要になります。
ともに理解力や応用力が必要なため成績に差が生まれやすく、重要視する中学が多いので受験対策では優先的に取り組みたい教科です。
志望校によりますが、国語と算数が得意なら傾斜配点の学校を選ぶと有利な点も覚えておくとよいでしょう。
過去問を使いこなす子が勝つ!
過去問は本番のように問題を解きます。
いってみれば、試験の練習です。
使いこなせるレベルになると合格が見えてきます。
なぜなら、やるべき課題が自分で確認できるからです。
苦手な教科を洗い出し、合格に向けてポイントを絞って取り組めるようになります。
今の実力を知ると勉強の効率がアップするでしょう。
例えば、下記のメリットが考えられます。
- 志望校が出題する傾向を掴める
- 問題特性がわかると点数が取りやすくなる
- 頻繁に出題される分野を重点的に学習できる
- 試験方式なので適切な時間配分を身に付けられる
- 実践方式で解答するので苦手な問題を瞬時に判断するコツがつかめる
過去問は中学受験の実践練習を繰り返しできる優れたアイテムです。
使いこなせるレベルになれば、実力がついている証明になります。
合格を視野に入れ、さらにギアを上げて勉強できるようになるでしょう。
プロの力に頼る選択肢!塾や家庭教師を活用する
中学受験に向けて課題は山積みです。
プロに頼る選択肢は合格への近道の1つでしょう。
親子にとって中学受験は先が見えない迷路さながらです。
膨大な時間と努力をかける分、間違った方向性にならないようにしないといけません。
活用を検討する選択肢には下記があげられます。
塾について
多くの塾ではカリキュラムが6年生からスタートできる内容ではありません。
実際に受け入れてくれる塾は非常に少ないでしょう。
10か月で中学受験のカリキュラムをすべてマスターとはいきません。
6年生から少しでも追いつける学習プランを作成してくれる塾を探しましょう。
無理をして勉強嫌いになってしまっては元も子もありません。
家庭教師について
家庭教師は中学受験の最高の伴走者になってくれる可能性があります。
得意とする教科や指導法、子どもとの相性が大きなポイントです。
大手の塾では火、木、土曜の開講が多く、併用する場合は月、水、金、日曜を検討します。
家庭教師を上手に使いこなせたら志望校合格に向けてプラスになるでしょう。
模試について
合否判定テストなど定期的な模試を受験しながら学習を繰り返します。
正答率50%以上の問題がわかるので、逃さないよう重点的に理解を深めましょう。
定期的に受けると試験慣れを図れます。
中学受験には非常に多くの情報が必要です。
受験のプロに頼る選択肢は合格への近道になり、適切なアドバイスが期待できるでしょう。
プロの指導で様々な不安を解消しながら合格を目指すのは非常に有効な方法です。
まとめ:6年生から中学受験のスタートを切るなら追いつく努力をしよう
6年生から始める中学受験は非常に難易度が高く、親子で覚悟を決めて協力して取り組む必要があります。
スタートが遅れて開いた差を埋めるには毎日の家庭学習が欠かせません。
長時間の勉強は大変ですが、子どもが真剣に頑張ると追いつくチャンスはあります。
親がサポートして、良い学習環境を整えてあげましょう。
志望校の選び方や受験科目、過去問の活用法や専門家の協力も大切なポイントです。
これらを踏まえて効率良く準備してください。
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