小学生の学習時間を見える化！家庭での習慣がカギだった

小学校の6年間をどのように過ごすかは、子どもの成長に大きく影響します。

将来、苦労をさせたくないのは親の共通の願いです。

実は、学習時間は家庭で習慣化できるのをご存じですか？

学習力をつけるためには小学生のうちに勉強を楽しむ経験をして、いかに自信をつけるかがカギです。

親がどうサポートするべきかを一つずつ見ていきましょう。

小学生の学習時間の目安とは？

一般的に小学生の家庭学習時間は「学年×10分」や「学年×15分」といわれます。

しかし、実際に「どのくらいの時間を学習に費やすべきか？」は難しいところです。

小学生の学習時間については正しいバランスを考える必要があります。

小学生の最適な学習時間の目安を見てみましょう。

1.2年生は10～30分

1、2年生は遊び中心の園児生活からガラッと環境が変わり、学習が中心になる時期です。

最初は戸惑うでしょうが、少しずつ慣れていく必要があります。

まずは1日に10～30分の学習を心掛け、基本的な学習スキルを身につけましょう。

読書や簡単な計算を日課にするのがおすすめです。

たとえば毎日15分の読書タイムを生活に取り入れたり、算数ドリルを毎日1ページずつ取り組んだりと、少しずつ勉強の習慣をつけます。

習慣づけるためには、数字や文字に苦手意識を持たせないことが大事です。

キャラクターが描かれたドリルや絵本など、楽しく取り組めるものから始めるとよいでしょう。

3.4年生は30～60分

3.4年生になると宿題が増え、より多くの学習時間が必要です。

算数や国語の授業が少しずつ難しくなり、問題を解くのに時間がかかります。

そのため、1日の学習時間は30〜60分が目安となるでしょう。

子どもの理解が追いつかない場合は、協力して問題を解くことも必要になります。

わからないときはサポートして、苦痛に感じないようにしてあげましょう。

子どもが自分のペースに合わせて学習しながら、自信をつけていきたい時期です。

5.6年生は50～90分

5.6年生は小学生の締めくくりの学年です。

中学での学習を視野に入れて、自分で計画を立てて学ぶ姿勢を身につけましょう。

他人まかせではなく自己管理をして取り組む意識が求められます。

1日に50～90分の学習を自主的にできるように支えてあげましょう。

難しい問題が増えて大変になりますが、興味を持って学ぶ姿勢が大切です。

たとえば、週に1回でも自分が知りたいことを積極的に調べるクセをつけさせましょう。

しっかりと学習時間を確保し習慣化できれば、将来への足固めになります。

学習時間を見える化する

時間を有効活用して成果を上げるため、見える化はますます注目されています。

学習時間の見える化は、目標達成へのカギです。

時間を効果的に管理し計画的に活用することが学びの成果を最大化する手助けとなります。

子どもの勉強時間を把握し、効率的な学習に役立てましょう。

平日の勉強時間を知る

学習時間の見える化には、平日の勉強時間を知る必要があります。

平日は学校があるため、使える時間が限られます。限られた時間を有効に使えるように工夫しましょう。

たとえば、帰宅後から寝る前までの流れを書き出してみます。

スケジュールに習い事や遊ぶ時間を入れると、空いている時間が見える化します。

そこに勉強時間をあてはめていきましょう。

下校後や宿題の合間など、スキマ時間を探して無理なく学べる時間を決めることが大切です。

土日の勉強時間を知る

土日の勉強時間を見える化して週末を有効に活用しましょう。

平日よりも多くの時間が取れるため、効率的に学習するチャンスです。

たとえば、午前中に2時間、午後に2時間の学習時間を取りましょう。

難しくて普段は後回しにする問題にも時間を使えるようになります。

ただし、趣味や遊びの時間を犠牲にしすぎないようにしましょう。

学習の習慣化にはリフレッシュも欠かせません。

詰め込みすぎると続くものも続かなくなります。子どもが無理なく学べる時間を考えて計画を立てましょう。

平均の勉強時間を知る

学研教育総合研究所が行った調査によると、小学生の学習時間はおよそ1時間前後であることが示されています。

ただし低学年は30分以下の割合も多く、個人差があることも留意すべきです。

平均よりも勉強時間が少なすぎる場合は、改善の余地があるかもしれません。

子どものペースを見ながら、勉強時間の最適化を図りましょう。

家庭学習に適した時間帯を探る

家庭学習に適した時間帯を探ることは、最大限に効果を引き出すために重要です。

どの時間帯に学習を取り入れるべきかについては悩むところでしょう。

小学生の子どもが学習を習慣づけるには、下記の3つの時間帯がおすすめです。

• 登校前のスッキリタイム
• 帰宅後のケイゾクタイム
• 就寝前のインプットタイム

最適な時間帯を見つけ、学習効率を向上させましょう。

登校前のスッキリタイム

「登校前のスッキリタイム」はリラックスして朝学習する時間です。

頭がクリアで集中しやすい時間帯なので、目覚ましい脳の働きを活用できます。

新しい漢字を学んだり、簡単な計算練習をしたりするといいでしょう。

朝食を食べた後に15～20分の集中的な学習時間を確保するのも1つです。

毎日ほんの少しの早起きを意識すると、最適な状態で学習できます。

帰宅後のケイゾクタイム

「帰宅後のケイゾクタイム」は学校で勉強した流れで学習できます。

学校や外出からの帰宅後はリラックスした状態になりつつ、授業での学習習慣を残したまま取り組める点がメリットです。

宿題を始める前に15～20分のリラックスタイムを設けてもいいでしょう。

おやつを食べたり少し外で遊んだりしてリフレッシュすると、宿題や勉強に効率よく取り組めます。

就寝前のインプットタイム

「就寝前のインプットタイム」は、寝るまでのスキマ時間です。

就寝30分前に読書したり算数の問題を解いたりして、寝る直前まで頭を働かせてみましょう。

記憶は寝ている間に脳に定着します。

勉強した時間をより効果的に使えるので、忘れずに行うことをおすすめします。

ただし、寝る時間を削りすぎないように気をつけてください。

目が冴えて睡眠の質に影響を及ぼさないようにタブレット学習は避け、暗記やテキスト学習の時間としましょう。

親ができる学習サポート3選

子どもの成長と成功に向けて、親のサポートは欠かせません。

どのようにサポートすべきか、何を重要視すべきか悩む親も多いでしょう。

親子の円滑なコミュニケーションを通して子どもに対する理解を深めたいものです。

• 学習しやすい環境づくり
• 子ども子どもに合わせた学習スタイル
• やる気アップのポジティブワード

以上の3つのポイントから、学習効果アップに向けて親ができる役割を考えます。

学習しやすい環境づくり

子どもが小学生のうちに勉強に集中できる環境を整えましょう。

座ればすぐに勉強を始められる環境があると、毎日続けやすいためです。

小学生はまだ集中力が長く続きません。片付けまで手が回らないのです。

整理整頓のしつけよりも、まず勉強時間の確保を優先するのをおすすめします。

たとえば、以下の点に気をつけるとよいでしょう。

• 部屋：照明が明るく静かな場所にし、余計なものを置かない
• 机：適度な広さと高さのものを選ぶ
• 椅子：座りやすく、長時間座っても疲れにくいものを選ぶ
• 勉強道具：筆記用具や教材を整理して使える状態をキープする

このように勉強に適した場所を準備して、子どもが小学生のうちに机に向かうことを習慣化します。

そのためには集中できる環境づくりが不可欠です。

学習環境を良くすると無理なく毎日の勉強を続けられるようになります。

子どもに合わせた学習スタイル

性格や学び方に合わせて勉強のアプローチを考えましょう。

すべての子どもが同じ学習スタイルではありません。得意不得意には個人差があります。

視覚的な学習を好む子もいますし、聴覚的な学習が向いている子もいます。

たとえば、好きなキャラクターを使った教材や音声付きの学習アプリを取り入れると面白く取り組めるようになるかもしれません。

親子でコミュニケーションをとりながら最適な学習方法を考え、子どもに合った学習スタイルを取り入れましょう。

やる気アップのポジティブワード

ポジティブワードは子どものモチベーションを高める魔法の言葉です。

親からの励ましの言葉は勉強するときにパワーの源となります。

たとえば、難しい問題を解いたあとに「すごい！よくできたね！」と褒めてみましょう。

子どもの自信が育まれ、やる気がアップする姿が見られるはずです。

親が子どものモチベーションを高める最強の武器になります。

魔法の言葉を適度に用いながら気分よく勉強に取り組んでもらいましょう。

教科ごとの学習ポイント

教科ごとにポイントを理解するのは、子どもの学習効果アップのカギとなります。

毎日どの教科にどうアプローチすべきかは多くの親にとって悩みどころです。

そこで、教科に応じて工夫したいポイントを以下にまとめました。

【国語】音読タイムは親子でつくる

【算数】​基本の計算で土台固めを

上記の学習ポイントを見える化して子どもの学びをうまくサポートしましょう。

【国語】音読タイムは親子でつくる

国語の学習では音読が大切です。親子で音読タイムをつくりましょう。

子どもと一緒に本を読み、文章を声に出すことを習慣づけます。

アクセントや文節の区切りに気をつけて音読することで、読解力アップにもつながるでしょう。

楽しんで続けられる工夫として、子どもが毎晩1冊だけ好きな本を選び交互に音読するのもおすすめです。

興味のある本なら読書の楽しさを実感でき、苦手意識を持つことなく読む習慣をつけられるでしょう。

毎日の音読タイムを親子の楽しいコミュニケーションにすると、スムーズに国語力がつけられます。

【算数】​基本の計算で土台固めを

算数の基礎づくりには計算力が欠かせません。小学生のうちに計算力を鍛えておきましょう。

計算が得意になればテストでの計算にかける時間を短くでき、考える余裕ができます。

算数の学習習慣をスムーズに形成するためには、少しずつ取り入れていくことがポイントです。

たとえば、スキマ時間で簡単な計算問題を解くのを日課にします。

最初は計算に時間がかかるかもしれませんが、慣れると次第にスピードアップしていくものです。

基本の計算（足し算、引き算、掛け算、割り算）をコツコツと練習しましょう。

算数の基礎は計算力。身につけるためには、繰り返し解くことが必要です。

小学生のうちに計算力をアップして安定した土台づくりをしましょう。

【理科・社会】​覚えたくなるサポートを

理科や社会の学習はできるだけ子どもの興味を引いて、覚えたくなるようにサポートしましょう。

なぜなら、覚えなければならない語句が大量にあるためです。無理やりに知識を詰め込もうとすると誰しも嫌になります。

丸暗記は楽しくありません。下記のように楽しく覚えるコツを見つけましょう。

• 科学の実験をする
• 歴史の謎を解明してみる
• クイズ形式で問題を出し合う

実際に触れあって体感すると、子どもは自発的に学びたくなります。

親はそのような機会を提供してあげましょう。

理科や社会の学習は子どもの興味や好奇心に合うものを選ぶのがポイントです。

学んだことが生活と結びついていることがわかると楽しくなります。

「気がついたら覚えていた」と子どもが感じるようなサポートを心掛けましょう。

学習教材を用意しよう

魅力的な教材を用意するのは、子どもの学習をサポートし知識を深めるためです。

しかし、どの教材が子どもの年齢や学習スタイルに合ったものか、またどのように活用すべきかについては情報が溢れかえっています。

その選択肢の多さに戸惑う方もいるでしょう。

子どもの学習をサポートするには、下記3つの活用がおすすめです。

• ドリル
• 学習マンガ
• アプリ・ゲーム

それぞれ順に見ていきましょう。

ドリルを使ってスキマ時間を有効活用

漢字ドリルや計算ドリルは小学生が効率よく学べるツールです。

短い時間でも勉強できる薄いドリルを選びましょう。

理由は持ち運びしやすくスキマ時間で気軽に取り組めるためです。

達成感を味わいながら、少しずつレベルアップしていけるのがメリット。

1冊は薄いため、やりきった喜びも得られます。

スキマ時間に計算ドリルを何度も繰り返して解けば、計算に慣れて早く解けるようになるでしょう。

漢字ドリルを使って覚えるのは暗記の練習にもなります。

内容量のハードルを下げると継続しやすく、習慣化につながりやすくなります。

学習マンガでハードルダウン

目で見て楽しいマンガは、教科書よりも知識を吸収しやすくなります。

付随して得られる情報量が多いので想像力が鍛えられるのも魅力です。

しかし、マンガに抵抗を持つ親は少なくありません。

子どもにとって教科書は難しいイメージが強く、開くのに抵抗を感じることがあります。

興味がないことを学習させるのは想像以上にハードルが高いものです。

マンガであれば興味を持ちやすくなり、勉強している意識はなくなります。

親子一緒に楽しめるものも多く、子どもと一緒に学ぶ姿勢が毎日のコミュニケーションのきっかけになるのもメリットです。

アプリ・ゲームで遊び感覚

学習アプリやゲームを使うと学習が捗りやすくなります。

また、対応している教科が豊富なので、自発的に学ぶきっかけになります。

たとえば、単語クイズや数学のパズルゲームを試してみるとよいでしょう。

ゲームをクリアする感覚で遊んでいるうちに自然と知識が増えていくので、楽しく学ぶことができます。

まとめ: 習慣化のカギは家庭での学習環境づくり

習慣化のカギは家庭での親のサポートにかかっています。

小学校以外でも勉強する必要性を見える化して、取り組みやすい環境をつくるのは親の役割です。

楽しい教材を使って、無理なく続けられるような仕組みをつくりましょう。

ときにはポジティブな言葉で励まし、自信をつけてあげましょう。

親子のコミュニケーションが勉強のモチベーションに大きく関わります。

やる気を削がないように心がけ、子どもの成長につなげてください。