子どもが小学生になりさまざまなことに興味を持つようになると、学校以外の習い事を考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
限られた時間や予算内でどんな習い事があって、どれが子どもに合うのかを決めるのは悩ましい問題です。
では、一般的には、何年生くらいから習い事を始める家庭が多いのでしょうか。
また、どのような習い事が人気なのでしょう。
小学生の習い事の実態と学校の勉強にはどういった影響があるのかについて解説していきます。
子どもに合った習い事を見つけるためのヒントになれば幸いです。
習い事をしている小学生の割合
実際に、学校以外の習い事をしている小学生はどのくらいいるのでしょう。
厚生労働省の第9回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)によると、小学1年生で習い事をしている生徒は76.8%でした。
また、学年が上がるごとに割合は増えており、高学年になるまでに、9割近い生徒が習い事を始めています。
現在では小学生が習い事をしている割合は過半数を超え、需要が高いことが分かります。
小学生からの習い事のメリット
子どもは遊ぶことが本業とも言われますが、小学生から習い事を始めるメリットはたくさんあります。
- プロセスの大切さを学ぶ
- 視野を広げる
- 運動不足の解消
- 交友関係が広がる
ひとつずつ見ていきましょう。
プロセスの大切さを学ぶ
大きなメリットのひとつが、プロセスの大切さを学びながら自信をつけられることです。
今後控えている受験や就職活動で、合否などの結果だけを求められるように感じる時期が訪れます。
しかし、良い結果(=自分の設定したゴール)を目指し、適切なプロセスを積み重ねることが最善のアプローチです。
そのことを小さな成功体験をかさねて知る必要があります。
それにより、結果だけに振り回されるのではなく、自分の立ち位置を知り、冷静に必要な対処ができるようになるでしょう。
どんな習い事でもまずは目標を設定します。
「水泳で、25メートル泳げるようになる」
「英会話で、自分や家族の紹介ができるようになる」
「楽器で、好きな曲を演奏できるようになる」
それを達成できた時、大きな喜びと共に自信がつき、新たな次の目標に向かって頑張れる精神力が身につきます。
他の誰でもない「自分が行ってきたプロセス」に裏打ちされる、地に足の着いた自信をもつ助けになるのです。
視野を広げる
家庭や学校以外の社会を知り、視野が広がる点もメリットのひとつです。
習い事は、先生や保護者の助けを借りながらも自分自身で通い、自分で設定したゴールを目指していきます。
そこには、見たことのない教科書があり、触れたことのない考え方があり、入ったことのないコミュニティが存在します。
新しい物事がプレッシャーになってはいけませんが、刺激を受け視野が広がるきっかけになることは間違いないでしょう。
運動不足の解消
運動不足の解消もメリットのひとつです。
昨今、遊び場の減少や生活スタイルの影響により、子どもの運動能力の低下が問題とされています。
オンラインで繋がるゲームの進化や寒暑のある日本の季節、またコロナの流行もあり、自宅で過ごす時間が増えたことは否めません。
運動不足や運動能力の低下を防ぐため、スポーツ系の習い事をすることで健康的な身体作りを試みる家庭も多いでしょう。
子どものころから運動をする習慣をつけておくことは、大人になってからの生活習慣改善にも役立ちます。
交友関係が広がる
習い事は同じ学校の子どもだけではなく、他の学校の子どもと出会える場です。
無理に親しい友達をつくる必要はありませんが、他の学校や家庭との違いを学ぶ機会になります。
ルールの違いや家族構成、国籍の違いなどに気づく子どももいるかもしれません。
世の中にはさまざまな人がいると早いうちから認識できることは、大げさでなく今後の国際社会に出ていく際の大きな助けになります。
また、子どもの交友関係を通じて、保護者も新たな交友関係が広がります。
小学生からの習い事のデメリット
メリットが多くても他のコミュニティに所属する以上、いくつか負担がでてきます。
小学生から習い事を始めるデメリットはなんでしょうか。
- 子どもの負担が増える
- 親の負担が増える
- 家庭で過ごす時間が減る
それぞれ見ていきましょう。
子どもの負担が増える
ひとつめのデメリットは、子どもの負担が増えることです。
習い事の数が多すぎたり、進むペースや雰囲気が合わないと、子どもは「やらされている」と感じ負担になることがあります。
続けていくうちに慣れが生じ、「やっぱり友達と遊びたい」「なぜ自分だけやらなければならないの」と思うのは仕方のないことです。
そんな時は、なぜその習い事を始めたのか、自分のゴール設定はどこにあるのかを家庭で話してみると良いでしょう。
初心を思い出し、プロセスの大切さを再認識できるかもしれません。
ただ、本当に心や体の負担になっている場合は、回数を減らしたり、少しお休みすることで英気を養える場合もあるでしょう。
親子共に無理なく、プロセスを楽しめるよう進められると良いですね。
保護者の負担が増える
もうひとつのデメリットは、保護者の負担が増えることです。
費用はもちろんのこと、スケジュールや体調管理、送迎の時間帯に苦労する方も多いのではないでしょうか。
学年が上がると習い事をする家庭が増えるのは、子どもが自分で習い事に通える年齢になることが大いに関係あるでしょう。
子どもの負担ばかりでなく、保護者の負担も軽視してはいけません。
自分のために保護者が無理をしている姿を見ることは、子どもにとっては罪悪感にしかならないからです。
負担できる範囲の中で、保護者が心から応援してくれる習い事をすることが子どもの満足感にもつながります。
家庭で過ごす時間が減る
1日の大半を学校で過ごし、そのあと習い事に通うので、家庭で過ごす時間は減ります。
いちがいに家庭で過ごす時間が減ることが悪いとはいえませんが、家庭が子どもの安らげる場であるのは望ましいことです。
他者と接することは、多少なりとも緊張感を伴います。
さらに習い事となると、うまくなろうと力が入るのも当然のことです。
共働きの家庭も増える中、家庭で過ごす時間を増やすことは難しいかもしれませんが、その時間を安らげる時間にする工夫は誰にとっても大切です。
小学生の習い事の選び方
小学生の習い事はどうやって選べばいいのでしょうか。
インターネットの検索ワードには、「東大生のやっていた習い事」や「やらせてよかった習い事は」などが並んでいます。
「東大生になる」や「やらせてよかった」は未来のことなので、今は分かるすべがありません。
子どもや保護者が「無理なく楽しく習い事を続ける」ために必要な要素を探してみましょう。
- 家から通いやすい
- 先生や雰囲気が合っている
- 子どもが楽しめる
ひとつずつ見ていきます。
家から通いやすい
家から通いやすいことは、続けるうえでの大きな要素といえます。
なかには、学校から送迎のバンで習い事の場所まで通う子どももいるかもしれません。
習い事が終わったら、迎えに行きやすかったり送迎があったりと、それぞれの生活スタイルに合った場所の習い事を選びましょう。
距離があっても、家庭内で送迎を分担したり、送迎中の過ごし方を工夫することでストレスを減らすことができるでしょう。
先生や雰囲気が合っている
習い事のクラスの雰囲気や先生が子どもの性格と合わなければ、子どもにとっては大きなストレスになります。
施設の清潔さや、先生や職員とのコミュニケーションがうまく取れるかなど、事前に確認しておきましょう。
トライアルのある場合は、まずトライアルで参加してみましょう。
クラスの雰囲気だけでなく、時間帯や家から通いやすいかどうかもシュミレーションする良い機会になります。
子どもが楽しめる
子どもが楽しめる習い事を見つけましょう。
普段から子どもの好きなことをよく観察し、本質的に好きなことは何なのかを話し合います。
例えば、絵が好きな子どもがいたとして、その子は絵を見るのが好きなのか、絵を描くのが好きなのか、または物語を考えるのが好きなのか。
「何をするのが好きか」で、やりたいことは異なります。
水泳を習いたい子どもは、速く泳げるようになりたいのか、きれいな泳ぎ方を身につけたいのかで、その目標は異なります。
限られた時間、通いやすい範囲内で、ぴったりの習い事を見つけるのは難しいものです。
トライアルに参加したり、通っている友達から情報を集めつつ、思い切って飛び込んでみることも、時には必要かもしれません。
小学生に人気の習い事
小学生に人気の習い事は、どういったものがあるのでしょうか。
学研教育総合研究所の2022年9月の調査結果をもとに、人気の高い習い事を確認していきます。
学習系
上位に「受験・学校の補習のための塾」、「通信教育」、「英会話教室」「そろばん」が入っており、この4つだけで全体の50%以上の割合を占めています。
習い事といえば、まずは学校の勉強をおぎなう役割のものが人気のようです。
少数派では、「プログラミング・ロボット教室」「パソコンスキル」「動画制作」などのパソコンやデジタルスキルに関連する教室が続きます。
これらの習い事は、本人の興味関心が大きく影響することが予想できます。
スポーツ系
スポーツ系の習い事をしている子どもは、全体の57.7%にのぼります。
内訳は、断トツ人気の水泳、続いて体操教室、サッカー、ダンス、その他スポーツ、武道、バスケット、バレエ、野球・ソフトボール、ボルダリング、ゴルフ、スケートです。
通える範囲や興味のあるスポーツを探したときに、ばらつきが出るのでしょう。
サッカーやダンスでは、男女差が顕著に出ています。
文化系
塾と並び、全体で2番目に多く習い事に選ばれているのが音楽教室です。
そして、習字・書道、絵画・造形教室、将棋・囲碁、手芸・料理、演劇と続きます。
全体の26%が文化的な習い事に参加していることから、学校の勉強以外の分野の習い事も大切に考えられていることがわかります。
まとめ:小学生の習い事は学校の勉強とのバランスが大切
小学生の習い事の内訳をみても、文武両道、バランスよく学ばせたいという姿勢が表れています。
これは、学校や受験勉強だけでなく、スポーツの習慣や文化的な趣味を持つことで、人生がより豊かになることを保護者が分かっているからでしょう。
プロセスを大切にし自信を持つことや、子どもの視野が広がることのメリットは、学校の友達や先生にとっても有益なことです。
勉強やスポーツなどの技術的な知識をシェアできるわけではありませんが、振舞いや考え方をお互いに学び合うことはできます。
そういった意味で、学校の勉強と習い事とのバランスをうまく取っていけば、将来、「やっていてよかった」と思える日が来るのではないでしょうか。
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