小学生の学習塾はいつから通わせる？実際のデータをもとにポイントを解説

いつかは子どもに通塾させたいと考えているものの、「具体的な時期はいつがいいのかわからない」とお悩みではありませんか？

子どもが小学生になったことで、学習塾へのお悩みも出てきたのではないでしょうか。

小学生の学習塾に通わせるのは子どもの様子や目的で決めていくことが重要です。

この記事では、小学生はいつ頃から学習塾へ通わせたらいいかやどうやって決めていけばいいかを解説します。

どういう基準で学習塾を決めていけばいいか、記事を読んで確認していきましょう。

小学生の通塾はいつから？実際の割合

文部科学省（平成19年11月）の調査によると、学年別に学習塾へ通っている割合は小学3年生が84.3％と最も高く、次に小学4年生が83.9％です。

つまり、小学校中学年頃になると学習塾に通い始める傾向が多いことが分かっています。

勉強内容が難しくなっていく小学校高学年前に、塾へ通い始めるお子さんが多いということです。

あくまでも目安ではありますが、学習塾は小学校3・4年生の時期に検討し始めるとよいでしょう。

小学生の通塾にかかる費用

文部科学省の調査によると、小学生の通塾にかかる費用は、低学年平均で11,988円、高学年平均で18,472円です。

学習塾の月謝代はどの学年も1万円前後は見ておくといいことが分かります。

このことから、お子さんの学習塾へ通わせたいとお考えのご家庭は、前もって費用を準備しておくと経済的負担が軽減されるでしょう。

小学生を学習塾に通わせるメリット

ここから、小学生を学習塾に通わせるメリットについてみていきましょう。

●学習する習慣がつきやすい
●子どもの苦手科目を重点的に対策できる
●勉強への自信がつく

これらのメリットをもとに、小学生に学習塾を通わせようかどうか考える参考にしてみてください。

学習する習慣をつけやすい

学習塾に通うことで自然と子どもが勉強をしていく習慣が身についていきます。

なぜなら、学習塾はあらかじめ時間が決まっているため、生活の中に小学校以外で勉強をする習慣ができていくからです。

また、学習塾は宿題が出る場合もあるため、塾以外でも勉強をする習慣の形成につながります。

たとえば、次回の塾の日までに習った項目の復習プリントが宿題として出たとします。

宿題で出たことで、学習塾以外でも勉強をする習慣が自然と身につくでしょう。

このように、自然と子どもが勉強をしていける習慣が身についていくことは学習塾のメリットといえるのです。

子どもの苦手科目を重点的に対策できる

学習塾に通うことで、分からない単元や苦手な科目を重点的に対策できます。

なぜなら、小学校では、授業が次々に進んでしまうためです。

分からない問題や苦手な科目が出てきてしまっても、一人一人に合わせて勉強を教えてもらうことは難しい面があるでしょう。

一人一人のペースに合わせてくれる学習塾であれば、その子の分からない箇所を深掘りして、その子の理解度に合わせて勉強を進めてくれます。

学校の授業で分からなかったことも、塾の講師と子どもの距離が近ければ近いほど、子ども自身も質問をしやすくなるといった場合もあるでしょう。

このように、学習塾には子どもの苦手科目や単元の重点的な対策につながり、小学校での授業にもついていきやすくなるメリットがあるのです。

勉強への自信がつく

学習塾へ通うことで、勉強への自信が付いていきます。

なぜなら、塾では学校の授業の予習や復習ができたり、繰り返しわからないところを深掘りして勉強したりできるためです。

たとえば、学校だけでは一回しか触れない単元のところを、塾を通して回数を重ねて触れることができていきます。

わからないところの分野のプリントを何度も何度も勉強して重ねていくことができます。

このくり返し何度も同じところを学習していくことで理解も深まっていき、自信につながります。

このように、学習塾へ通うことで、勉強への自信がついていき、勉強が楽しくなってくるメリットがあるのです。

小学生を学習塾に通わせるデメリット

次に、小学生を学習塾に通わせるデメリットについてみていきましょう。

主に下記のデメリットが挙げられます。

●子どものプライベートな時間が減る
●勉強が嫌いになる恐れがある
●学習塾に通わせる費用がかかる

デメリットについても知ることで、子ども一人一人に合った方向に合わせられます。

それぞれ確認していきましょう。

子どものプライベートな時間が減る

子どもが学習塾へ通うことで、子ども自身のプライベートな時間が減ってしまいます。

なぜなら、塾にいくという時間が決まってしまってしまうからです。

たとえば、子ども同士が学校から帰ってきてから遊びたくても、塾が入ってしまっていることで遊べなくなってしまう恐れがあります。

子どもが学校から帰ってやりたかったことができなくなってしまい、塾に行くということを苦痛に感じてしまうケースもあります。

こうしたことで、子どもが勉強よりも遊びや他にやりたいことがある場合、お子さんにとっては苦痛に感じる場合もあるでしょう。

勉強が嫌いになる恐れがある

合わない学習塾へ通ってしまった場合は、勉強が嫌いになってしまう恐れがあります。

大人だけの視点で、学習塾を選んでしまった場合、子どもにとっては勉強嫌いを招くこともあるでしょう。

たとえば、小学校の授業でなかなか自分からわからないことを質問ができないA君がいます。

学習塾も集団型のクラス制の塾なため、塾に行っても質問がしづらい環境で塾になじめず、徐々に苦痛となってしまいました、というケースもあります。

このように、その子にとって合わない学習を選んでしまったために、勉強が嫌いになるおそれがあります。

しかし、子どもにとってどんな学習塾が良いかを見てくことで、変わってくるかもしれません。

学習塾に通わせる費用がかかる

保護者にとって一番頭を悩ませるのは、学習塾に通わせる費用がかかることではないでしょうか？

なぜなら、この記事での冒頭でも取り上げましたが、学習塾は費用がかかります。

科目数によっても金額が変わってくるため、平均的に約1万円以上は見ておいた方がいいでしょう。

たとえば、お子さんの人数が多い分だけ、学習塾にかかるお金は変わってきます。

このように、学習塾に通わせることによって費用がかかることを頭においておきましょう。

目的に合わせて通わせる時期を検討しよう

学習塾を決めていくためには、目的に合わせて通わせる時期を検討することが大切になってきます。

どのような目的を持って学習塾に子どもを通わせるかで、検討していく時期も変わってくるため、ここはよくチェックしていきましょう。

中学受験を考えているなら小学3年生から

中学受験を考えているなら、小学3年生から学習塾へ通わせるのがおすすめです。

なぜなら、中学受験も目的とした学習塾は、小学3年生の2月から始まり、中学受験用のカリキュラムがスタートするためです。

また、小学3年生の初めから学習塾へ通いだすことで、人気の塾の席の確保や、基礎固めができます。

このように、中学受験を考えている場合、小学3年生から学習塾へ通わせましょう。

英語力を鍛えたいなら低学年から通わせるのがおすすめ

英語の習得については、なるべく低学年のうちに通うことをおすすめします。

リスニング力は小学生のうちに最も伸び、学年が上がるにつれて伸び率が純化する傾向があります。

中学年、高学年になるにつれて英語を日本語として解釈するようになり、正確な英語が聞き取りづらくなったり、発音できなくなったりしてしまいます。

そのため、なるべく低学年のうちから塾に通い始めるとよいでしょう。

学習の基盤を整えさせたい場合は子どもに合わせて時期を見計らう

勉強の基盤を整えさせたい場合は、その子どもに合わせた時期を見計らうことも大切です。

”学習塾”という環境に慣れていない子どもは、まずは体験授業などを活用して塾の雰囲気に少しずつ馴れていくといいでしょう。

塾のスタイルも、塾によってさまざまなので、いくつか気になるところをピックアップし、子どもと一緒に見に行ってみることも１つの方法です。

子どもが自ら「行ってみたい」となったり、子どもにとってその学習塾が居心地よかったりと感じるものがあるでしょう。

子どもの意欲に合わせて学習塾に通い始めるのもオススメの方法です。

学習塾に通わせる時期は子どもの様子や目的に合わせよう

子どもを学習塾に通わせる時期は、子どもの様子や目的に合わせて決めていくと良いでしょう。

自身の子どもには何が必要か、勉強で困っていることはないかなど、一度子どもと関わりながら話し合ってみると、自ずと答えは出てくるかもしれません。

その子ども一人一人に合った学習塾に焦点を合わせ、最適なところを探しましょう。