小学生が勉強をルーティン化する方法とは?学年別の勉強法も解説

「何度言っても子どもが自分から勉強しようとしない」

「全然家で勉強しないから、学力が心配」

「家での勉強を習慣化するにはどうしたらいいの?」

このような悩みをお持ちではありませんか?

なかなか家庭学習をしない子どもの姿を見ると、今後の学力が不安になる方は多いかもしれません。

小学生から勉強がルーティン化されないと、学年が上がるにつれて学力が伸びにくくなる可能性があります。

この記事では、小学生が勉強をルーティン化させる方法や注意点、学年別の勉強法まで解説しています。

「自主的に勉強する力を身につけさせたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

小学生が家庭で勉強する時間は?

東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同研究で、小学生が学校外で勉強する平均時間が明らかになりました。

具体的には以下の通りです。

  • 低学年(小1〜3):48分
  • 高学年(小4〜6):78分

(出典:東京大学社会科学研究所・ ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」

研究結果を見ると「最低でも平均時間は勉強させなければならない」と考える方はいるかもしれません。

しかし、家庭学習に慣れていない子どもがいきなり1時間近く勉強するのは、苦痛になる可能性があります。

学力向上のためには時間にとらわれず、学習内容や方法を工夫し、勉強をルーティン化させることが重要です。

家庭で勉強する際は、子どもにとって無理のない時間を設定したり、学習内容を用意したりしましょう。

小学生が勉強をルーティン化する方法

小学生が勉強をルーティン化する方法は、次の5つです。

  • 勉強する場所を決める
  • 勉強する時間を決める
  • 小さな目標を設定する
  • 目標達成に向けた計画を立てる
  • 親子で机に向かう

勉強をルーティン化するためには目標を設定し、それまでの道筋を見える化してあげることが大きなポイントです。

勉強する場所を決める

あらかじめ勉強する場所を決めておくと、子どもの気持ちが自然に学習へと向かいます。

子どもが勉強をするためには「勉強を始めよう」と思えるきっかけが必要です。

そのきっかけづくりとして勉強する場所を決めておくと、やる気スイッチが入りやすくなります。

学習机やダイニングテーブルなど「ここに座ったら勉強する」と思えるような場所を設定しましょう。

決められた場所で勉強をする動作を繰り返すうちに、自然と学習に向かえるようになります。

勉強をするとき、おもちゃやゲーム、スマホなど子どもの集中力を削ぐものは近くに置かないことも大切です。

机の上には勉強に必要な道具のみを用意しましょう。

勉強場所を決めておき、集中しやすい環境を用意すると、ルーティン化につなげられます。

勉強する時間を決める

ルーティン化のためには、勉強する時間を決めておくことも重要です。

歯磨きなど行動が習慣化されているものの多くは、それをする時間やタイミングが決まっています。

勉強時間もあらかじめ決めておき、行動を繰り返すことでルーティン化される可能性が高まります。

例えば、「家に帰っておやつを食べたら宿題をする」「夕食後お風呂の前にドリルを1ページやる」などです。

毎日習慣化されている行動の中に勉強を組み込むと、自然な形で取り組める可能性が高まります。

勉強時間については子どもと話し合って決めると、無理強いすることなく自然に行動を促せるでしょう。

小さな目標を設定する

小さな目標を設定すると、ゴールが見える化されて勉強への意欲が高まります。

毎日なんとなく勉強をしていても、子どものやる気はなかなか出ません。

子どもの気持ちを勉強に向かわせるためには目標を設定し、それを達成する喜びを感じさせることが大切です。

達成感を得られると「次も頑張ろう」とやる気が出て、勉強に向かう姿勢が自然に身につけられます。

目標は大きすぎると達成するのが難しくなるため、無理のない範囲で設定しましょう。

「今週は算数プリントを10枚」や「今日は漢字を5個練習する」など短期間で達成できる目標を設定するのがおすすめです。

子どもの状況に合わせた目標を設定し、少しずつハードルを上げることでチャレンジ精神も育まれます。

目標を達成する楽しさから勉強をルーティン化できるようになるかもしれません。

目標達成に向けた計画を立てる

目標を設定したら、それに向けた計画も立てましょう。

勉強の目標だけを設定しても、達成に向けて何をすれば良いか分からないと、意欲が高まらない恐れがあるためです。

目標達成までの道筋が見える化されると、ゴールに近づいていく実感も湧き、勉強へのモチベーションも上げられます。

例えば、目標が「今週は算数プリントを10枚」であれば「1日2枚ずつやろう」と計画が立てられます。

ゴールまでの見通しが立つと同時に「今日はこれだけやればいい」と1日の目標も明確になるため、おすすめです。

勉強に慣れないうちは、お子さんと一緒に目標や計画を立てましょう。

学年が上がって勉強に慣れてきたら、徐々に自分で目標や計画を立てることがおすすめです。

計画を立てることで勉強がルーティン化できるだけでなく、先を見通す力も身につけられるようになります。

親子で机に向かう

親子で机に向かうことも勉強をルーティン化させる方法の一つです。

子どもが思うように勉強しないとき「早く勉強しなさい」「まだやっていないの?」と急かしてもあまり効果はありません。

また、子どもが勉強しているそばで家族が別のことをしていると、集中力が途切れる可能性もあります。

そこで、親が机に向かう姿を見せると、子どもは影響を受けて自分から勉強するようになる可能性があるのです。

勉強を無理強いさせるよりも効果があり、親子で机に向かうことで子どもの集中力も高められます。

机に向かったとき、親が取り組む作業は資格の勉強や趣味に関する調べ物、読書などでかまいません。

机で静かに作業する姿はよいお手本となり、子どもも安心して勉強に集中できるようになります。

親子で机に向かう時間をつくり、それを繰り返すことで徐々に勉強がルーティン化されます。

勉強をルーティン化するときの注意点

小学生の勉強をルーティン化させるとき、注意点は次の3つです。

  • 親の都合で決まりを変えない
  • 勉強時間は短めに区切る
  • 親が管理しすぎないようにする

勉強をルーティン化させるときは、あくまでも子どものペースに合わせて進めましょう。

親の都合で決まりを変えない

勉強をルーティン化させるためには、親の都合で勝手に決まりを変えないことが大切です。

あらかじめ設定した目標が予想よりも早く達成されると「もう少しやってみよう」とつい言いたくなってしまいます。

しかし、子どもは「せっかく頑張ったのにまだ勉強するの?」とやる気を失うかもしれません。

目標達成に向けて頑張ったのに裏切られた気持ちになり、始めから勉強をやらなくなる可能性もあります。

勉強での達成感を与えるだけでなく、親子の信頼関係を維持するためにも約束は守らなければなりません。

予想以上に早く目標を達成した場合でも勉強を切り上げ、好きなことをさせてあげると子どもは次も頑張れるようになります。

勉強時間は短めに区切る

勉強時間を短めに区切りながら学習に取り組みましょう。

小学生の集中力は長く続かないため、時間が長いと注意力散漫になり、勉強が苦痛になってきます。

勉強時間を短く区切り「少し頑張れば達成できる状態」にしておくと、集中力が途切れず学習できます。

例えば、低学年の子に1日30分勉強させたいときは、以下の学習内容が挙げられます。

  • 国語の音読(10分)
  • 漢字の書き取り(10分)
  • 九九の練習(10分)

ひとつの内容を30分続けてやらせるのではなく、学習を何種類か10分ずつ区切って取り組ませる方法がおすすめです。

時間いっぱい勉強したことを褒めてあげると子どもは自信がつき「もっと頑張ろう」と思えるかもしれません。

親が管理しすぎないようにする

子どもの勉強を親が管理しすぎると、やる気を削いでルーティン化されない可能性があるため、注意が必要です。

子どもと一緒に目標や計画を考えることは重要ですが、勉強方法やペースまで口出しすると不快感を与えるかもしれません。

子どもに限らず大人も自分のやろうとしていることについて、口出しされるとやる気を失います。

子どもが困ったり質問したりしたときは手助けをしてもかまいませんが、基本的には見守るスタンスでいることが大切です。

どうしても勉強のペースが遅く、子どもが取り組まない時は目標が高すぎたり問題が難しかったりする可能性があります。

その場合は子どもと相談し、目標や勉強内容を変更するなど柔軟に対応することが必要でしょう。

【小学生】学年別のおすすめ勉強法

小学生は、学年によって適した勉強方法が異なります。

学年別のおすすめ勉強法は以下の通りです。

  • 低学年は机に向かう習慣をつける
  • 中学年は楽しく勉強できるような工夫をする
  • 高学年は復習をメインに行う

勉強をルーティン化する方法や注意点に気をつけながら、学年ごとの特徴に合わせて取り組みましょう。

低学年(1〜2年生)

低学年は短時間でできる勉強を組み合わせて行い、机に向かう習慣をつける方法がおすすめです。

特に低学年は集中力が続かないため、簡単にできる内容を何種類か組み合わせることで飽きずに最後まで勉強できます。

1回5分程度で取り組める計算プリントやひらがな・漢字ドリル、九九の暗唱や音読などをしましょう。

また、低学年のうちは親のサポートが特に重要です。

目標や計画を一緒に立てるだけでなく、丸つけもしてあげる必要があります。

このとき、丸つけをしながら「きれいな字が書けたね」「難しい問題でも諦めなかったね」などの声掛けをしましょう。

親に頑張りを認められた子どもはやる気を出し「明日も頑張ろう」と思えるようになります。

中学年(3〜4年生)

中学年は教科や覚えることが増える分、楽しく勉強できるような工夫が必要です。

特に社会では暗記する内容が多く、地図記号や都道府県の名前をなかなか覚えられない子がいるかもしれません。

そこで、家の中に日本地図のポスターを貼ったり家族でクイズを出し合ったりするなど、楽しく勉強できる工夫をしましょう。

理科については、ただ覚えるのではなく実際の植物や生物からさまざまな発見をすると学びを深められます。

「花はこういう構造なんだね」「昆虫は何本足があるかな」など子どもと同じ目線に立って勉強する姿勢が大切です。

日常生活に学びを取り入れながら親子で一緒に勉強すると、覚えることが多くなっても楽しく学習できます。

高学年(5〜6年生)

高学年は授業の復習をメインに行い、教科書やノートを見返しながらドリルに取り組む方法がおすすめです。

高学年になるとさらに学習内容が難しくなり、勉強量も増えるため、学校の授業だけでは知識が十分に定着しません。

家庭学習をするときは宿題のほか、授業だけでは理解できなかった内容について教科書やドリルの問題を解くようにしましょう。

特に勉強が苦手なお子さんについては、低学年の復習問題に取り組ませる方法もあります。

ただし、高学年は自分の力で物事に取り組みたい気持ちが強まる時期でもあるため、あえて手助けせず見守ることも必要です。

目標や計画は一緒に立てても、具体的な勉強内容や方法については子どもに任せた方が良い場合もあります。

困ったときにサポートし「あなたなら大丈夫」と励ますことで、子どもは安心して勉強に取り組めるようになります。

まとめ:お子さんが自然と勉強に向かえるようなルーティン化を目指そう

小学生の勉強をルーティン化させるためには、時間だけにとらわれず学習内容や方法を工夫することが大切です。

勉強する時間や場所をあらかじめ決めておき、目標達成に向けた計画を立て、ゴールまでの道筋を子どもに示しましょう。

また、親子で一緒に机に向かう時間をつくることで勉強に集中しやすい環境づくりができるかもしれません。

勉強をルーティン化するときは、親の都合でルールを変えるのではなく子どものペースに合わせることも重要です。

子どもに負担をかけすぎないよう親子で話し合いながら、自然と勉強に向かえるようなルーティン化を目指しましょう。

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