中学受験の英語はいつから勉強すべき?出題傾向や対策も解説

「中学受験の英語はいつから勉強させるべき?」

「どれくらい難しい問題が出るの?」

中学受験を視野に入れている方であれば、英語入試の準備を始める時期や対策方法に不安を持つかもしれません。

ここ数年で、英語入試を取り入れる中学校が増えています。

しかし、まだ導入して間もない学校が多いため、他科目より準備の仕方が確立していないのも現状です。

本記事では、中学受験の英語を勉強し始める時期や出題傾向などを解説します。

対策を始める前に必ず知っておきたい基本情報もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

必ず知っておきたい英語入試の実態

中学受験の英語入試で必ず知っておきたい基本知識は、以下の4つです。

  • 英語を入試科目にする中学校は増えている
  • 英語だけで受験できる中学校もある
  • 出題傾向は学校ごとに違う
  • 英検を持っていると有利になる学校もある

英語入試の実態を知り、これから取るべき行動について考えましょう。

英語を入試科目にする中学校は増えている

英語を入試科目にする中学校は年々増加しています。

8年前(2016年)に英語入試を導入している中学校は64校でしたが、2023年には141校に増加しました。

その理由は、おもに2つあります。

1つ目は、大学入試改革の影響です。

大学入試共通テストや私立・国立大学の入試で、英検やTOEICといった民間の資格・検定を導入する動きが強まっています。

この動きに対応するため、市立中学校を中心に英語入試の導入が進みました。

2つ目は、小学校5・6年生における英語の教科化です。

教科化によって、英語に親しむ目的の授業から、他教科と同様に学力をきちんと身につける方針へ転換しました。

大きな2つの制度改革が行われたばかりなため、今後も英語入試の動向に注意が必要です。

参考:首都圏模試センター 英語(選択)入試導入校 2023

英語だけで受験できる中学校もある

英語だけの入試であれば、海外在住経験があって帰国生入試を受けられないお子さんも中学受験に挑戦しやすくなります。

また幼少期から英会話スクールに通っていて、英語が得意なお子さんにもおすすめです。

ただし入試科目が英語のみの場合は、小学校の授業で扱うよりも高い英語力が求められる傾向にあります。

まずは志望校の過去問や学校説明会を使って、入試内容の情報収集をしましょう。

出題傾向は学校ごとに違う

英語入試の出題傾向や求められるレベルは、中学校によって大きく異なります。

たとえば英検5級レベルの試験でもリスニングが必要だったり、英検3級レベルの高い英語力が求められたりとさまざまです。

まずは志望校の出題傾向と入試レベルを確認し、学習計画を立てるのが大切です。

対策を始める前に情報収集しておけば、学習の効率を格段に高められます。

英検を持っていると有利になる学校もある

中学校によっては、英検を取得すれば英語入試が免除になったり、優遇措置を受けられたりする場合があります。

優遇措置とは、取得している級に合わせて点数が換算されたり、当日の入試に加点されたりすることです。

英検4級以上を持っていると、入試免除・優遇となる学校も存在します。

入試免除・優遇措置を受けられれば、他科目に勉強時間をたくさん割けるため有利になるでしょう。

英語入試の対策を始める時期

中学受験のために英語の勉強を始める場合は、小学5年生から対策を始めるのがおすすめです。

他にも、低学年のうちから英語塾に行って早いうちから英語に触れ、受験勉強が本格的に始まったときの負担を減らす方法があります。

小学5年生までに始めるとよい

中学受験に向けた英語の勉強は、小学5年生までに始めるのがおすすめです。

英語試験の難易度は、英検5以上が一般的です。英検5級は中学初級程度の学習内容に相当するため、決して簡単ではありません。

そのため6年生から英語の対策を始めると、他教科にかけられる時間が大幅に減ってしまう恐れがあります。

直前で焦らないようにするために、余裕を持って5年生までには英語の対策を始めるとよいです。

低学年から英語塾に行くのもおすすめ

低学年のうちから中学受験を視野に入れている場合は、習い事として英語塾に通い始めるのもおすすめです。

早いうちから英語塾に通えば、本格的な受験勉強が始まる前に英語力を身に付けられます。

また学習習慣を身に付けられるため、高学年になってから中学受験塾に通うときの負担を減らせるのもメリットです。

ただしはじめから入試対策を意識しすぎると、英語の勉強が嫌いになってしまう恐れがあります。

まずは英語が楽しいと感じられる状態を目指して通わせるようにしましょう。

英語入試の出題傾向

英語入試の出題傾向は、学校ごとに大きく異なります。

その中で、共通して押さえたいポイントは以下の3つです。

  • リーディング・ライティングは必ず対策する
  • 入試の難易度にかかわらず、リスニング問題が出る学校もある
  • 英語面接が行われる学校もあり、実施形式は多様である

それぞれのポイントを紹介します。

リーディング・ライティングは必ず対策する

中学受験の英語では、必ずといっていいほどリーディングとライティングの問題が出題されます。

リーディング・ライティングは試験を実施するためにかかるコストが少なく、採点もしやすいためです。

ただし、どのような問題が出題されるかは学校ごとに大きく異なります。

受験科目に英語があると分かったら、単語帳や問題集を使いながら早めに対策するようにしましょう。

リスニング問題・英語面接が行われる学校もある

中学校によっては、リスニング問題や英語面接が行われる学校もあります。

どちらも、リスニングは英語を聴く力が問われ、面接では実践的な英語力が試されます。

ここから、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

リスニング問題

リスニング問題は、試験の難易度がそれほど高くない学校でも実施される可能性があります。

学校の授業で十分対応できるレベルの英語だとしても、リスニングの経験が少なければ答えるのは困難です。

なぜなら、日本で生まれ育った方は英語特有の音を聞きなれていないためです。

英会話スクールやオンライン英会話などを活用して、必ず対策しておきましょう。

リスニング力を高める下地を作るために、早いうちからアニメや音楽で英語に耳を慣らしておくのもおすすめです。

英語面接

英語面接は、形式や難易度がさまざまです。

英語面接の形式は、たとえば以下のものがあります。

  • 完全に英語でやり取りをする面接
  • 日本語と英語を併用した面接
  • 英語でのスピーキングやインタビューなどの特殊な形式の面接

形式によって対策は異なるため、早めに志望校の過去問を確認しておきましょう。

中学受験で求められる英語レベル

出題される英語入試のレベルも、出題傾向と同じく学校ごとに異なります。

英語入試のレベルは、英検の級を指標に示される場合があります。

多くの学校で出題される問題のレベルは、英検5級以上です。

しかし難関校の入試や英語単独試験の場合、英検3〜2級程度と問題のレベルが一気に上がります。

まずは志望校の過去問を確認し、到達すべき目標を把握しましょう。

小学校の授業レベルで十分な入試が多い

現時点で英語入試を導入している中学校は、英検5級レベルの問題を出題している場合が多いです。

英検5級は中学生初級レベルにあたるため簡単ではありませんが、小学校の授業で扱われる英単語や英文をきちんと習得すれば対応可能です。

また出題傾向も、記述式で単語を書かせる箇所はごく一部だったり、記号やマークシートで簡単に答えられる問題が多かったりします。

小学校で習った内容を復習し、過去問を解いて問題形式に慣れておけば、当日も焦らず対応できるでしょう。

難関校や英語単独入試だとレベルが上がる

難関校や英語単独入試では問題の難易度が一気に上がるため、小学校の授業内容だけで対応するのは困難です。

英検3〜2級レベルの英語力を求められる場合もあるため、中学受験のために英語を勉強し始める方は塾の利用がおすすめです。

また英検2級は高校3年生レベルに相当し、英単語やあつかう文法の種類も増加します。

塾の授業以外で行う家庭学習の量も増えるため、早めの対策がおすすめです。

英語入試の対策方法

英語入試の対策方法は、おもに以下の3つです。

  • 英語塾に通う
  • 英語入試対策講座を受講する
  • 市販の教材を使って独学で勉強する

それぞれの対策がどのようなお子さんに適しているかを解説します。

英語対策に特化するなら英語塾

英語を重点的に対策したい方には、英語塾がおすすめです。

英語塾では、ネイティブの講師や英検に詳しい講師から指導を受けられます。

またリスニングやスピーキングのカリキュラムも充実しているため、英語を使ったコミュニケーション力を高められます。

受験対策に限らず幅広い英語力を身に付けたい方や、英語面接を練習したい方に最適です。

他科目とのバランスを取るなら英語入試対策講座

他科目の受験勉強も忙しい方は、一般的な塾のカリキュラムにある英語入試対策講座を受講するのがおすすめです。

英語入試が始まって間もない学校の場合は、どうしても自力で情報収集するのが困難です。

一方で、塾を活用すればストックされている過去問の情報を利用できるため、英語にかける勉強時間の短縮を図れます。

また塾によっては「〇〇中対策講座」のように、特定の学校で実施される英語入試に特化した対策ができます。

志望校に合わせて塾の講座を活用し、英語の勉強を効率化しましょう。

独学でも対策できる

英検5級レベルの問題が出題される中学校であれば、独学での対策も可能です。

塾に通うと、どうしても時間や費用のコストがかかってしまいます。

そのため過去問を確認して難易度が高くないと分かった場合は、市販の教材を活用して独学で対策するのもおすすめです。

独学の場合は、英検の問題集を解いたり実際に受験したりして、苦手な箇所を把握しながら学習すると効率的です。

【まとめ】志望校にあった英語対策をするのが大切

中学受験の英語入試は学校ごとにさまざまです。特に大切な3つのポイントをまとめます。

  • 英語入試の対策は小学5年生までに始める
  • リーディング・ライティングは必ず対策する
  • 志望校のレベルやお子さんの生活にあった方法で対策する

まずは志望校の出題傾向や過去問のレベルについて情報収集し、お子さんのあった計画を立てましょう。

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