中学受験のために小学校低学年からやっておくべきことは?

中学受験は早くからの準備が肝心です。

そのため、小学校低学年から本格的に勉強させるべきなのかとお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。

低学年のうちは本格的な受験勉強に取り掛かるまでの基礎能力や学習習慣を身に付けておくゴールデンタイムです。

今回は低学年のうちに身に付けるべきことと、方法についてこの記事を参考に、早めに準備を始めましょう。

小学校低学年のうちは本格的な中学受験対策に向けた準備期間

低学年から先取り学習を始めることは中学受験に合格するためには大切なことです。

しかし、学習内容を効率的に吸収する基礎能力、自ら机に向かう習慣を作ることがそれ以上に重要となります。

受験勉強が本格化する小学校高学年以降に低学年で身に付けた、基礎能力、習慣は大きな差として表れます。

低学年の時期から下準備を始める重要性

長い中学受験の中で、お子さんが勉強に対してモチベーションを保つこと、高度な学習内容に苦戦する時期があるかと思います。

理解力や思考力の向上、好奇心、自主性を低学年のうちから育むことが大切です。

高度な中学受験の学習内容の理解や諦めず継続する粘り強さを身につけさせましょう。

低学年から中学受験を意識してやっておくべきこと

低学年のうちは1人で学習することはまだまだ難しい時期です。

親御さんは、これから紹介する意識すべきことを、お子さんが身に付けられるように一緒に取り組んであげてましょう。

  • 机に向かう習慣をつくる
  • 読解力と書き取りに慣れる
  • 基本的な計算力を培う
  • 運動習慣を身に付ける
  • 遊びやさまざまな経験を体験する

机に向かう習慣をつくる

学校から帰宅後の30分、夕食後、朝食前など生活習慣に合わせて、毎日必ず勉強時間を決めて机に向かうことから始めましょう。

初めは5-10分で宿題を終わらせるだけでも構いません。漢字ドリル、計算ドリルや読書など時間を管理しやすく、内容も簡単なもので十分です。

お子さんが間違えたところは一緒に復習し、勉強した内容を聞いてあげましょう。

読解力と書き取りに慣れる

どの科目においても文章を読み解く力は必須であるため、読解力は全ての学習の基礎となります。

本の読み聞かせから、徐々に子ども自身で黙読、音読と段階的にレベルアップしましょう。

慣れてきたら親御さんはお子さんに読んだ内容を聞いてあげましょう。

内容を要約しアウトプットすることで読解力が高まりやすくなります。

読むこと、話すことに慣れてきたら、読書内容の要約や毎日の出来事を日記に書いたりを繰り返していきましょう。

文字や数字を丁寧に書くことも、試験の際の見間違い、写し間違いを防げるようになります。

加えて、字を丁寧に書くことで書いている内容に目を向けやすくなり、理解力の向上にも繋がりやすい傾向にあります。

基本的な計算力を培う

基本の四則計算の正確性と速度が、後の難易度の高い問題に対応できるようになるために不可欠な能力です。

簡単な足し算、引き算からスタートし、徐々に掛け算、割り算、分数、小数に進んでいきます。

スピードも重要ですが、初めのうちは計算の過程の理解、正確性や見直しをする癖付けを重視しましょう。

同様の問題の正答率を小学校4年生と小学校5年生で比較した際に、小学校5年生の正答率が低下する事象も見られます。

低学年のうちに計算力を身に付けておくことは非常に重要といえます。

運動習慣を身に付ける

運動能力(体力)が高い子どもは学習能力が高いことは既にさまざまな研究で実証されています。

フィンランドの調査によって適度な運動は脳が活性化され、集中力と記憶力の向上が見られました。

また、反復した運動をすることで脳内物質のセロトニンが分泌され、精神が安定するとされています。

筋力、体力が向上することで思考力の向上、記憶力、言語力や判断力に関わる認知機能も向上にも寄与します。

運動の種類については問いませんが、「心拍数を増やすこと」が重要とされています。

特に縄跳びは脳の「白質」という数学的能力にも関わる部位の強化にも適しており、おすすめです。

遊びやさまざまな経験を体験する

日常生活や勉強以外の活動を通じて、好奇心や思考力を鍛えることができます。

食事や買い物などのお手伝いの経験は食品の生産地や旬を学べたり、段取りを考えることで倫理的思考を鍛えられます。

習い事や遊びなどさまざまな経験を積むことで、好奇心や知識欲を刺激し、何事にも興味を持つ習慣を身に付けてあげましょう。

勉強以外の経験が受験を乗り越える力に

遊びやさまざまな経験を積むことで数値には表せない、自らが人生を切り開くために必要な「非認知能力」を高めることができます。

「問題解決力」、「主体性」、「自己管理能力」などは受験勉強を乗り越えていくために必要な能力です。

身に付けさせるためにも、勉強以外のことをお子さんにたくさん経験させてあげましょう。

親子のコミュニケーションも重要

ここまで見ていただいた通り、親子間のコミュニケーションは子どものやる気を引き出す要因として重要です。

日々の会話の中で、親御さんが子どもの学校活動に関心を持っていることが子どもの意欲向上につながります。

その結果、学力向上に効果があるということが研究で明らかになっています。

小学校低学年の子どもへの関わり方

親御さんの社会経済的背景(世帯所得、両親の学歴を合わせた指標)と学力には相関関係があることは研究で証明されています。

しかし、家庭ごとの文化的環境(幼少時の読み聞かせや、美術館博物館などに行く等)といった、生活の中での子どもとの関わり方も学力と相関関係があります。

主体性、自主性をはぐくむためにも、自身で全ての管理ができない低学年のうちは、親御さんのサポートが必要です。

子どもの時間の使い方のコントロールや計画的な学習、活字文化や外国語、海外文化との触れ合う機会を多く作ってあげましょう。

子どもの自主性や主体性を重視する

中学受験に向けて、勉強量、内容が複雑化する高学年になった時、主体性、自主性が大きな差を生みます。

自ら机に向かう、難しい問題にも好奇心を持つ、自分の得意・不得意を理解し、親子で一緒に受験に取り組むことができます。

反対に、先取り学習を重視するあまり、勉強をやらされているままでは、主体性、自主性が伸びづらく、モチベーション維持が困難です。

また、中学受験では一般的な知識のみでは回答ができない、試行が必要な問題も出題されます。

「習っていないからこの問題は飛ばそう」、「習っていないからわからない」と前向きに取り組むことも難しくなります。

ですから、低学年のうちは学習習慣の形成やさまざまなことを経験させて、非認知能力を高めてあげましょう。

一見遠回りですが、結果的に中学受験合格への近道となります。

子どもの活動に関心を持って関わる

親御さんから子どもに対してのコミュニケーションが重要なのはもちろんです。

加えて、子どもからの積極的なコミュニケーションが取れる環境であるかどうかも子どもの学力により大きな影響を与えています。

学力が高い子どもの家庭ほど「勉強や成績」、「将来や進路」、「地域や社会の出来事」を子どもから話をする調査結果が出ています。

子どもが自分自身のことに関心を持ってくれていることを実感させることが大切です。

親御さんの思いや考えを伝えるとともに、お子さんに自分の考えを言わせたりする機会をたくさん作るようにしましょう。

叱るより過程を褒める

お子さんが失敗した時には前向きな言葉を掛けながら、どこでつまずいてしまったのかを一緒に考え、過程を褒めてあげましょう。

成功したときにはどこを頑張っていたか、過程を見て、褒めましょう。前向きな言葉を掛けられると、ネガティブな言葉を掛けられるよりも、主体性や安心感、計画性と実行力が高くなる傾向にあります。

このように子どもを励ます、褒めるといった前向きな言葉を掛けることは子どもの人生においても非常に大事な行動です。

しかし、ご褒美をあげるなどの結果に焦点を当てた褒め方をすると、子どもが結果を重視する傾向にあります。

努力に焦点を当てた褒め方をすると、子どもが過程を重視する傾向になります。

つまり、褒め方一つで子どもの行動心理に影響を与える可能性があるということです。

結果を褒めるよりも過程を褒める方がより子どもの主体性や自己肯定感を高める効果があるため、褒め方も意識してあげましょう。

まとめ:低学年から中学受験の基盤づくりを

中学受験を検討している親御さんは、低学年のうちは受験勉強を前向きなものにとらえられる人間性をはぐくむ絶好の機会です。

受験勉強に強い義務感を抱くのと新しい知識を学べる、好奇心を刺激してくれるものと感じるのでは日々の取り組みに差が生まれます。

ここまで身に付ける方法についてご紹介しましたが、どの方法であっても親子のコミュニケーションが最も重要となります。

親御さんの皆様はお子さんに対し、物事の結果ばかりではなく、中身や過程を見て、話をしましょう。

親御さんの考えを話し、そのうえでお子さんにも自分はどう思うのかを、自分の言葉で発信できるように促してあげましょう。

そして、お子さんの行動に対して、成功した時も失敗した時にも、努力した過程を見て、褒めてあげましょう。

今回ご紹介した習慣、能力は中学受験の成功だけでなく、その後の人生も前向きに生きる助けにもなるはずです。

HP制作は LOGOHP!がオススメ!

【選択肢はもう、ウチ以外存在しない。】
LOGOHP!(ロゴップ)では月額サーバー代、独自ドメイン代もコミコミで、この先ずーっとわずか月額2,980円。業界を圧倒するWEBサービスです!

▼他にも魅力がたくさん!

  • オリジナルロゴ制作込み
  • サーバー代・ドメイン代込み
  • 業界屈指の納品スピード
  • 徹底した保守安全管理
  • 安心のアフターフォロー
  • 自分好みのドメイン表示 etc…

詳しくはこちら

学習塾のプロに無料相談