中学受験の「偏差値50」は高い!勉強時間や正しい勉強法を紹介

中学受験を考えているのに、模試の偏差値40や50と出て受験を諦めようか悩む保護者の方も多いと思います。

しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。

本記事では、中学受験における偏差値を正しく理解し、受験に合格すべく勉強時間や勉強法を解説します。

正しい知識を持って、学校選びに役立てましょう。

中学受験の「偏差値50」とは

中学受験において、「偏差値50」とは一体何を意味するのでしょうか?まずは

  • 偏差値とは何か
  • 母集団によって偏差値が変わること
  • 模試によって偏差値が変わること
  • 高校の偏差値との違いに

の4つについて解説します。

そもそも偏差値とは

偏差値とは、ある1つのテストや試験の成績を統計的に分析し、その結果を個々の生徒や受験者の位置を示す指標です。

平均点が50で標準偏差が10の場合、偏差値50は平均的な成績です。

偏差値が高いほど平均よりも優れた成績であり、逆に低いほど平均以下の成績を表します。

偏差値は、生徒たちの「相対的な位置」を示しており、学年やテストごとに異なる平均点に基づいて計算されます。

偏差値50が注目されるのは、平均的な位置を示すためです。

偏差値が高いほど他の受験生よりも優位に立てるため、中学受験では特に重要な評価基準です。

偏差値は母集団によって数値が変わる

偏差値は「母集団によって異なる数値を示す」ということに注意が必要です。

ここでいう「母集団」とは、「あるテストや試験を受ける生徒や受験者の集団」のことです。

つまり、異なる母集団では平均点や成績分布が異なるため、同じ点数でも偏差値は異なります。

例えば、ある試験での平均点が高い母集団では、同じ点数でも偏差値が低くなります。

逆に、偏差値が高くなるのは、平均点が低い母集団では同じ点数のときです。

これは相対的な評価を行っているためであり、個々の受験生の実力を他の受験生と比較して示すものです。

中学受験においては、受験する学校や地域によって母集団が異なります。

そのため、同じ偏差値でも異なる学校の受験要件や競争相手と比較して受験生の位置づけが変わります。

受験生や保護者は、目指す学校の母集団や受験状況を考慮して偏差値を適切に評価し、戦略を立てる必要があるでしょう。

偏差値は模試によって変わる

偏差値は「模試においてもその数値が変動する」ということにも注意しましょう。

模試は、実際の受験状況に近い形式で行われ、その結果が偏差値に反映されます。

模試ごとに難易度や出題傾向が異なるため、同じ実力を持つ受験者でも異なる模試での成績によって偏差値が変わります。

また、模試の母集団(受験する生徒の集団)も実際の受験とは異なることに注意しましょう。

模試を主催する機関や学習塾によって母集団が異なり、その影響で偏差値が変動します。

これにより、同じ得点でも模試ごとに異なる偏差値が算出され、受験生は自身の実力を正確に把握することは困難です。

受験生や保護者は、模試の選択や受験状況を慎重に考慮する必要があります。

特定の学校の受験に向けては、その学校が主催する模試や同じ地域で行われる模試の偏差値を参考にすることが重要です。

高校受験の偏差値とは違う

上記3つで見てきた通り、偏差値とは「テスト1つに対しての自分の学力がどの位置にいるか」という指標です。

その偏差値が50だったからといって別のテストで偏差値が50であるとは限りません。

その母集団や模試によって変わります。

文部科学省のデータによると、令和2年度の高校の進学率は98.8%です。

これはつまり、勉強ができる・出来ないに関わらず中学3年生ほぼ全員が「母集団」であることを示しています。

それに対して中学受験をする人数の割合は、全国で約8%、東京で約20%です。

参考:高等学校教育の現状について
参考:令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について
参考:令和3年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和2年度)の進路状況調査編】

これは、少なくとも中学受験をするために頑張って勉強した一握りの小学6年生が「母集団」となります。

つまり、中学受験で受ける模試の結果が偏差値50でも、相当な学力があると言えます。

中学受験の偏差値と高校受験の偏差値とでは、意味が大きく異なることに注意しましょう。

中学受験をする勉強時間

ベネッセ教育総合研究所の発表では、私立中学を受験する子どもの学習時間は209分であり、平日学校外でも約3時間半の勉強をしていることが調査によって明らかになっています。
参考:データで考える子供の世界(ベネッセ教育総合研究所)

ただし、この3時間半は勿論塾へ通う子どもも含まれています。

数字はあくまで目安です。「絶対に3時間半やるんだ」などと意識しすぎないように注意が必要でしょう。

勉強時間を決定する際には、自身の学習ペースや得意・苦手科目のバランスを考慮することが重要です。

例えば、得意な科目や受験にさほど重要でない科目に関しては勉強時間を短くして、苦手な科目や受験の配点が大きい科目に勉強時間をより多く割くのが理想的です。

また、長時間勉強することよりも、集中して効果的に学習することが大切であることにも注意しましょう。

長時間勉強する時には、適度な休憩を挟むことで、情報を処理しやすくなり、疲れを蓄積せずに長期間の学習を続けることができます。

偏差値を上げるための正しい勉強法5選

偏差値を上げるためには、以下のことを意識して勉強に取り組むことが重要です。

  • 復習を必ず行う
  • 疑問なことは先生に聞く
  • 基礎を大切にする
  • 学習計画を立てる
  • 間違えた問題を分析する

ここからは、これらの重要なポイントについて解説します。

勉強法1: 復習を必ず行う

復習は非常に重要な勉強法の一つです。

勉強した内容を繰り返し確認することで、情報を定着させ、理解を深めることができます。

復習を怠ると、一度学んだ知識が薄れてしまい、長期的な記憶になりにくくなります。

効果的な復習のポイントは、定期的かつ計画的に行うことです。

授業や学習時間の後に即座に復習することで、新しい知識が頭に定着しやすくなります。

また、定期的なまとめテストや模試を通じて、自分の理解度や課題を確認し、復習の進捗を把握することが大切です。

復習の際には、単なる暗記だけでなく、理解を深めるために自分なりの言葉で説明することも効果的です。

他の人に教えるつもりで復習を行うと、自分の理解度がより向上します。

また、復習の際には教科書だけでなく、補助教材やインターネットの情報も活用してさまざまな角度から学ぶことが大切です。

復習は単なる作業ではなく、理解を深め、知識を定着させるプロセスです。

中学受験においては、この復習を欠かさず行うことで、他の生徒との差をつけ、より確実に偏差値をあげられるようになります。

勉強法2: 疑問は先生に聞く

疑問が生じたとき、積極的に先生に質問することは極めて重要です。

先生は教育の専門家であり、適切なアドバイスや補足情報も含めて指導してくれるため、そのサポートを活用することで理解度の向上が期待できます。

つまづいたポイントや理解しきれないテーマがあれば、先生に相談することで正確な知識を得ることができます。

また、自分の疑問を口に出すことで、それが理解されているか確認しやすくなるというメリットもあります。

先生に質問するだけでなく、授業中に積極的に参加し、自分の疑問や考えを共有することも大切です。

他の生徒とのコミュニケーションも学びの一環であり、新しい視点やアイディアを得ることができます。

疑問を放置せずに解決することは、学習のブロックを取り除くだけでなく、自信をつける手段です。

中学受験においては知識の細部まで理解することが求められるため、積極的に質問することで学習の質を向上させ、より確実に偏差値をアップさせられます。

勉強法3:基礎から勉強する

基礎から勉強することは、中学受験を成功させるためには不可欠と言えます。

基礎とは、各教科の基本的な概念や公式、基礎的な問題解決スキルのことです。

これらをしっかりと身につけることで、高度な問題にも対応できる土台が築かれます。

まず、各教科ごとに基礎的な知識や技能を整理し、把握することが重要です。

教科書や参考書を通して、基本的な理論や概念を理解し、公式や定義を覚えます。

これによって、高度な問題に取り組む際に深い理解を持つことが可能となるため、基礎からの学習は焦らずに進めることが重要です。

急いで進むと理解が浅くなりがちですが、着実に進めることで知識が定着しやすくなります。

また、定期的な復習を行い、基礎的な知識を定着させることも重要です。

基礎から学習することで、安定した実力を築くための土台となります。

高度な問題に取り組む際に、基本がしっかりしていることでスムーズに解答でき、自信を持って受験に臨むことができます。

中学受験生は基礎からの学習を怠らず、確実に偏差値アップを目指しましょう。

勉強法4:計画を立てる

計画を立てることは、中学受験での成功に向けて効果的な勉強法です。

計画を立てることで、目標に向かって着実に進めます。

計画を立てるためには、まず中学受験の範囲や試験日程を把握し、その上で目標とする学力や偏差値を明確に設定します。

目標が定まれば、それを達成するための段階的な計画を立てることが重要です。

週単位や月単位で進捗を確認しながら、スケジュールを調整していくことが効果的です。

また、計画を立てる際には各科目やテーマごとに優先順位をつけることも考慮しましょう。

苦手科目や重要度の高いテーマに焦点を当て、それに基づいて学習時間を配分します。

バランスの取れた計画を組むことで、全体の学習効率が向上します。

計画を実行する際には、柔軟性を持ちつつも目標に向かって確実に進むことが大切です。

計画通りに進まない場合でも、焦らずに調整し、適切な対策を講じることが成功への近道です。

中学受験は長期的なプロセスを要するため、計画を立てることで目標に向かって一歩一歩進むことができます。

しっかりと計画を立て、それに基づいて着実に努力を積むことで、受験に自信を持って臨むことができるでしょう。

勉強法5:正答率を上げる

正答率を上げることは、中学受験において実力を向上させるために非常に重要です。

効果的な学習法と戦略を駆使して、解答の正確性を向上させることで、受験において自信を持つことができます。

まず、誤答した問題や苦手なポイントを徹底的に分析しましょう。

誤答がなぜ生じたのか、どの部分が理解できていなかったのかを明確に把握し、それに対する対策を練ります。

これによって同じ誤りを繰り返さず、着実に正答率を向上させることができます。

また、模試や過去の問題集を活用してトピックごとに正答率を記録し、弱点や改善すべきポイントを特定しましょう。

この分析を基に、重点的に対策を講じ、復習や補習を行うことが必要です。

定期的な模試を受験し、その結果を通して学習効果を確認することも大切です。

さらに、時間配分や問題解答のスピードも正答率に影響します。

無理なく問題に取り組むために、時間配分のトレーニングや問題演習が役立ちます。

正答率を上げるためには、分析と対策のサイクルを継続的に回し、着実に実力を向上させることが不可欠です。

焦らず、計画的に学習を進めつつ、自らの強みと弱みを理解することで、受験において確かな実績を積み重ねることができます。

まとめ:正しい知識を持って中学受験に取り組みましょう!

中学受験で「偏差値50」は決して低い数値ではありません。

ただし、どのテストや母集団でその偏差値が出たかによって意味合いが変わってくることには注意が必要です。

また、偏差値をあげて目標とする学校への合格を勝ち取るためには、正しい勉強方法を理解して実践し、継続させる努力が必要です。

中学受験を成功させるために、偏差値や勉強時間にこだわりすぎることがないよう、自分を信じてしっかりと日々の勉強に取り組みましょう。

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