中学受験における「偏差値」とは?合格に導く活用方法も解説

「子どもの偏差値が低くて中学受験が心配」

「模試を受けても偏差値がバラバラで見方がわからない」

「そもそも偏差値とはどういう意味?」

このような悩みをお持ちではありませんか?

偏差値は、お子さんの学力を測定したり志望校のレベルを評価する数値として用いられます。

偏差値をもとに学力を向上させるには正しい見方を理解することが必要です。

この記事では、中学受験における偏差値の特徴や活用方法、志望校に合格するために必要なことまで解説しています。

「子どもの偏差値を上げて志望校に入れたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

中学受験をするなら理解しておきたい「偏差値」とは?

お子さんの学力を上げるためには、まず「偏差値とは何か」を理解することが必要です。

偏差値の意味や見方を知っておくと模試の結果を見た際、学力をより正確に把握できます。

偏差値についての基礎知識を押さえ、受験勉強に生かしましょう。

偏差値とは集団の中での位置を示す数値

偏差値とは、模試を受けた集団の中でお子さんがどの位置にいるかを示した数値です。

偏差値は一般的に25〜75の範囲に収まり、平均点と同じ点数を取った場合は50と表されます。

基準となる偏差値50からどれくらいの差があるかを見ることで、お子さんの学力を相対的に把握できます。

偏差値を見るときは、平均点によって数値が左右されることに気をつけましょう。

たとえば平均点が低い中で80点を取ると、偏差値は70などの高い数値になる場合があります。

逆に平均点が高い中で80点を取っても、偏差値は50程度になるかもしれません。

偏差値を正しく見ることで、点数や順位に左右されずお子さんの学力をより正確に把握できます。

偏差値を出す方法

偏差値を出すためには、受験者の得点、平均点、標準偏差を使います。

まず、受験者の得点と平均点を使って標準偏差を算出します。

標準偏差とは平均からのズレがどれくらいあるかを表す数値で、算出方法は以下の通りです。

  1. 受験者全員の平均点を出す
  2. 全員の点数からそれぞれ平均点を引き、出た値を2乗する
  3. 2乗した値を全員分合計し、受験者数で割る
  4. 受験者数で割った値の正の平方根を計算する

上記の計算で出た値が標準偏差です。

次に標準偏差を使って偏差値を出します。

  1. お子さんの点数から平均点を引き、標準偏差で割る
  2. 標準偏差で割った値を10倍し、50を足す

偏差値は平均点との差や、得点のばらつきを踏まえて表される数値です。

学力が相対的に把握できて便利な反面、受験者全員の得点や平均点がわからないと算出できないデメリットもあります。

偏差値をすぐに知りたくても、お子さんの得点だけでは計算できないことを理解しておきましょう。

中学受験における偏差値の特徴

中学受験における偏差値の特徴は、次の3点です。

  • 模試を受ける集団によって差が出る
  • 受ける模試によっても差が出る
  • 高校・大学受験の偏差値よりも低い傾向にある

偏差値を見るときは、模試の特徴や受験する集団の学力を把握することがポイントです。

模試を受ける集団によって差が出る

中学受験における偏差値は、模試を受ける集団によって大きな差が出ます。

仮に同じ問題でも、どんな人達が受験するかによって平均点が変わるためです。

模試を受ける集団の特徴は、大きく分けて次の3つが挙げられます。

  • 中学受験をするしないに関わらず、さまざまな学力の小学生がいる集団
    中学受験をする予定だが、まだ勉強を始めていない小学生の集団
    中学受験に向けてすでに勉強を始めている学力が高い小学生の集団

受験をする場合、公立中学校に行く小学生が多数いる模試を受けても、その偏差値はあまり参考になりません。

お子さんと他の受験生とを比較したい場合は、同じレベルの中学校を目指す小学生が多数いる模試を選びましょう。

受ける模試によっても差が出る

中学受験における偏差値は、模試の種類によっても差が出ます。

模試にはさまざまな種類があり、難関校を目指す小学生向けや、受験するしないにかかわらず受けられるものもあります。

模試によって集団の学力は異なるため、偏差値にばらつきが出るのは当然です。

たとえば、難関校を目指す子が受験を予定していない小学生の多い模試を受けると、とても高い偏差値が出る場合があります。

偏差値だけ見ると受験に有利だと思えますが、実際に競う相手は学力の高い小学生が多いため、その偏差値は参考になりません。

偏差値を正しく見るためには、模試を受けるとき他にどのような人達が受験するかを把握しましょう。

高校・大学受験の偏差値よりも低い傾向にある

中学受験における偏差値は高校・大学受験よりも低く出る傾向にあります。

これは、学力の高い小学生ばかりが中学受験をするためです。

全国にいる多数の中高生が受ける高校・大学受験とは異なり、中学受験は一部の小学6年生が挑むものです。

中学受験をする小学生は全国的に見てもハイレベルな子が多く、模試においても高い平均点が出ます。

そのため、お子さんが模試で85点を取ったとしても平均点が高いと偏差値は50前後になる可能性があります。

お子さんの偏差値が低いと落ち込んでしまいますが、中学受験では必ずしも学力の低さに直結するわけではありません。

中学受験における偏差値50は、むしろ「ハイレベルな集団の中で平均に達している」と考えられます。

偏差値だけを見て悲観的にならず、模試を受けた集団の学力も踏まえた上でお子さんの頑張りを評価してあげましょう。

中学受験で偏差値をうまく活用する方法

中学受験で偏差値をうまく活用する方法は次の3点です。

  • 同じ種類の模試を継続して受ける
  • 6年生夏休み以降の偏差値を重視する
  • 志望校の合格偏差値と比べる

中学受験では受ける模試を正しく選び、偏差値を効果的に活用しましょう。

同じ種類の模試を継続して受ける

同じ種類の模試を継続して受けると、学力の推移がより正確に把握できます。

中学受験では受ける模試によって集団の学力は変わるため、偏差値に大きな差が出ます。

「練習になるから」と複数の模試を受けても偏差値にばらつきが出て、お子さんの学力は正確に把握できません。

偏差値を活用して学力を正確に把握するためには、同じ種類の模試を受け続けることが大切です。

志望校と同じレベルの中学校を目指す小学生向けの模試を選ぶと、さらに受験をイメージしやすくなります。

同じ種類の模試を受け続けることで学力を正しく把握し、他の受験生と差をつけましょう。

6年生夏休み以降の偏差値を重視する

学力を他の受験生と比較したり、志望校を絞ったりする際は、6年生夏休み以降の偏差値を重視しましょう。

一般的に小学生が受験勉強を始めるのは、4年生からといわれています。

しかし、4年生や5年生は模試を受ける人達の学力にばらつきがあります。

この時期にお子さんの学力を判断したり、志望校を決めたりする目的で偏差値を参考にするのはおすすめしません。

4年生や5年生で模試を受ける際は偏差値にこだわらず、苦手分野を把握する程度にとどめておきましょう。

子どもの気持ちが本格的に受験に向き始めるのは、6年生の夏休み明けがほとんどです。

6年生夏休み以降の偏差値を重視することで、お子さんに適した志望校を選んだり、必要な対策ができたりします。

志望校の合格偏差値と比べる

お子さんの学力と志望校の合格偏差値を比較する方法もおすすめです。

合格偏差値とは志望校を選んだり、合格の可能性を判断したりするとき参考にする値です。

たとえば、A中学校の合格偏差値が55だった場合、模試で偏差値55以上を取ると合格の可能性は80%と見られます。

模試の結果が合格偏差値を超えていたら受かる可能性が高まり、足りなければ学力を上げるモチベーションにつなげられます。

お子さんの学力が合格偏差値を下回る場合は間違いを見直し、苦手分野を克服することが大切です。

どうしても合格偏差値に届かないときは、志望校の変更を検討する必要があるかもしれません。

お子さんの学力と志望校の合格偏差値を照らし合わせ、受かる可能性を高められるようサポートしましょう。

中学受験で偏差値を上げて合格するためには?

お子さんの偏差値を上げて合格するために必要なことは、次の3つです。

  • 点数よりも「正答率」に注目する
  • 間違いをそのままにせず、復習する
  • 志望校の過去問で正答率を上げる

中学受験において偏差値は重要ですが、それ以外のポイントも押さえることで合格の可能性を高められます。

点数よりも「正答率」に注目する

偏差値を上げて合格するために、模試の点数よりも正答率に注目しましょう。

中学受験では、正答率の高い簡単な問題を間違えるだけでも合否が分けられます。

正答率の低い、難しい問題を解くことで他の受験生と大きな差がつけられるかもしれません。

お子さんを合格に導くために、まずは正答率50%を超える問題を確実に解けるよう繰り返し練習しましょう。

難なく解けるようになったら、他の受験生と差をつける正答率の低い問題に取り組みます。

正答率の高い問題からクリアして確実に得点率を上げていき、合格の可能性を高めましょう。

間違いをそのままにせず、復習する

模試が終わったら間違いをそのままにせず、その日のうちに復習しましょう。

多くの模試は、試験が終了した日に解答や解説が配布されます。

模試の結果が返ってきてから復習をした方が効果的な場合もありますが、効率は悪いかもしれません。

中学受験は範囲が広く、やることも多いため、復習する時間をまとめて確保するのが困難です。

また、終わった日のうちに復習しないと問題内容を忘れてしまい、学力の定着に時間がかかる場合もあります。

模試が終わった日に復習すると「なぜそのように回答したのか」を振り返り「なぜ間違えたのか」を早い段階で理解できます。

間違いにすぐ気づき、改善を繰り返すことで模試の正答率や偏差値向上につなげられます。

志望校の過去問で正答率を上げる

模試だけでなく、志望校の過去問で正答率を上げられるよう勉強に取り組みましょう。

学力が合格偏差値に届いたとしても、最終的に合否を分けるのは入試問題との相性です。

合格のためには志望校で実際に行われた入試の過去問を解き、高い点数を取らなければなりません。

過去問題集には、毎年の合格最低点や平均点が掲載されています。

合格最低点や平均点を参考に繰り返し過去問を解き、本番の入試に備えましょう。

偏差値にとらわれない考え方も大事

中学受験における偏差値は、活用方法によってお子さんの学力を正確に把握できたり、合格の可能性を高められたりします。

しかし、中学受験では偏差値にとらわれない考え方も大事です。

たとえば受験校を選ぶ際、偏差値だけに頼って決める方法はおすすめしません。

中学校には偏差値だけでなく、教育方針や校風、学校行事、部活などにおいてさまざまな特徴があります。

受験校を決める際は、学力だけでなく「学校全体の雰囲気が子どもに合っているか」という視点をもつことも必要です。

勉強を頑張って志望校に合格しても、お子さんが学校に馴染めなかったら、中学受験を後悔するかもしれません。

中学受験では志望校に合格するだけでなく、お子さんが「この中学校に入ってよかった」と思えることが大切です。

偏差値はあくまでも、志望校に合格する可能性を高めるために必要な情報の一つと考え、日々の勉強をサポートしましょう。

まとめ:偏差値を効果的に活用し、親子ともに満足できる中学校選びをしよう

偏差値は、点数や順位にとらわれず学力が把握できる便利な数値です。

偏差値を活用すると学力の推移が把握できたり、志望校のレベルに届くようモチベーションを上げられます。

使い方次第では合格の可能性を高められますが、志望校選びにおいては偏差値にとらわれない考え方も大切です。

偏差値は合格のために必要な情報の一つとして効果的に活用し、親子ともに満足できる中学校選びをしましょう。

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